①電気設備・電源設備の基本
電圧の種別
電圧の大きさにより,以下の3種類に分けられる.
- 低圧 :直流750V以下及び交流600v以下
- 高圧 :直流750V超7000V以下及び交流600V超7000V以下
- 特別高圧:7000V超
受電方式の区分
- 契約電力が50kW未満:低圧電気による受電方式
- 契約電力が50kW以上2000kW未満:高圧電気による受電方式
- 契約電力が2000kW以上:特別高圧電気による受電方式
低圧受電方式(住宅,小規模店舗及び小規模ビル等の電気設備)
低圧電気で小容量(5A契約):交流単相2線100V
10Aを超え60A以下:交流単相2線100V,交流単相3千100V及び200V
*原則,「住宅の屋内電路の対地電圧を150V以下にすること」と省令(電気設備技術基準)で決められているので,上記のいずれも対地電圧は100Vである.
高圧(特別高圧)受電方式
- 高圧電気 :中規模(契約電力2000kW未満)までのビルや工場等
- 特別高圧電気:大規模(契約電力2000kW以上)
送配電設備
発電設備において作り出された電機は,送電電圧・周波数などを調整した後,送電線路で各所へ送られる.途中,電圧等の調整をするために変電所を経由して長距離を高電圧で各地の配電所に送られる.
上記の配電方式には,交流送電と直流送電の2方式がある.
- 交流送電
日本の東西で50・60Hzに分かれている.
- 直流送電
北海道と四国
系統連携
近年,電力会社同士の電力需要の過不足による電力の融通が行われている.
- 50・60Hz:周波数変換所(佐久間,新信濃,東清水)
- 直流連携:本州,北海道及び本州・四国の交直変換所