徒然日記

思いのままに書き侍りぬ。

➁受変電設備とは

目次

受変電設備とは

 自家用電気工作物において,電力供給会社かから高圧または特別高圧電気で受電したあと,構内で使用できる電圧に高圧する.そのための設備を『受変電設備』という.
 受変電設備には,多くく分けて開放型と閉鎖型がある.

開放型受変電設備と閉鎖型受変電設備

開放型受変電設備(オープン式)

 現場でフレームパイプや鋼材を汲んで高圧機器類や高圧母船を取り付けることができる.おおよその機器がむき出し状態になっていて,安全面で離隔距離の確保をする必要があるため,施設する面積を広くとる必要がある.一般の物件にはあまり見受けられないが,電力会社や電機鉄道会社の施設で多く見受けられる.

受変電設備機器(キュービクル式)

 専門の製造工場で箱体に高圧機器や高圧母線を組み込んで製作されるため,工期に影響するような事態はあまりない.充電部の露出もなく,安全性に優れているため,最近は採用例が多くなっている.

受変電設備機器

受電用遮断器

電力供給会社やほかの需要家に自分の電気工作物内での電気事故等の影響を波及させないために,自家工作物内の受電点以降で電流を遮断する機能を持たせたもの.
 受電用遮断器の遮断時間等は,電力会社と協議して設定する.また,自家工作物内でも負荷系統を保護するために末端に近いところから遮断させるようにする.このような,電気事故等の影響範囲を広げないための方策を『保護協調』という.

変圧器

 自家用電気工作物では,高圧(または特別高圧)で引き込んだ電圧を動力用(3φ200Vまたは415V)と,電灯用(1φ100V
/200V)に変圧する変電設備を設ける.この,電圧を高圧する機器を変圧器という.
 変圧器には,動力用として三相変圧器を,電灯用として単相変圧器を用いる.まあ,変圧器には油入変圧器やモールド変圧器などの種類がある.

コンデンサ

 動力設備では,電圧と電流の積に力率を乗じたものを電力といい,この電力は実際に消費される電力である.
 この時のりきりつが悪いと無効電力が大きくなり,無効電力が大きくなると電力供給会社から割り増しの請求がされるので,この無効電力を回収する「コンデンサ」という危機を用いる.

配電盤

 引き込んだ電気を建物で使う電圧に変換してそのまま負荷には接続しない.負荷に近い場所に,電灯の場合は電灯分電盤,動力の場合は動力制御盤を設ける.配電盤から各分電盤や動力制御盤へ至る部分を『幹線』という.

分電盤

 電気を使うところに分ける機能を持った箱を分電盤という.動力の場合は,特に動力制御盤という.

構成

 鉄製あるいは樹脂製の箱の中に,幹線で送られた電気を開閉する主幹という遮断機(メインブレーカー)と,エリア別または用途別に回路を分ける盤内配線及び分岐ブレーカーを設けている.

回路

 分電盤の分岐用配線で,1φ200V専用回路と100V回路に分けて分岐回路を準備する.分岐ブレーカーで200V回路には2極(2P)のブレーカーを,100V回路には1極(1P)のブレーカーを配置する.